ドクダミ
(十薬、重薬):ドクダミ科

梅雨時になると、多少、湿り気の多い場所で白い花を咲かせ始めている。
どこにでもよく見かける植物の一つ。
ドクダミという名は
毒矯み”毒を矯正するとか、毒や痛みに効く“毒痛み”のよう毒を抑制する意味からついた。
十薬」(ドクダミの別名)は
「ドクダミと云い、十薬とも云う、はなはだ臭し、家園に植われば繁茂して後は、除きがたし…十種の薬の能あ りとて十薬と号すと云う」と、貝原益幹が『大和本草』の中で、説明している。
生の全草は
独特の魚のような生臭がある。この成分は、“デカノイル・アセトアルデヒド”と言い、強い抗菌作用をもっている。江戸時代の書『秘方録』には、「腫れものには、ドクダミをもみつづくべし。冬は葉なきにより、根を採りてつけてよし」と書かれており、生で使われた。ドクダミの生の全草を干すとメチル・ノニル・ケトンに変わり、制菌作用は弱くなってしまう。
茎茎には、クエルチトリンというフラボノイドが含まれている。
(フラボノイドというのは、植物中に含まれている黄色い色素をもつ成分で薬理作用として、利尿や便通をよくする作用がある)



湿布(生で使う)で
はれものやおでき、湿疹やかぶれなどに、茎葉をすりばちでつぶすか  柔らかくもみつぶして患部につける。

飲み方(干して使う)は
ドクダミをよく水洗いをして、陰干しにし5日程経ってから、 まだ、 乾ききっていないドクダミを1cm幅に切り、さらに2日間天日に 乾かす。約10gに600ccの水を加え煎じ、1日3回に分けて飲む。