ゲンノショウコ:フウロソウ科


ゲンノショウコ
という名は
下痢などに、非常によく効くところから「現の証拠」と名付けられた。

江戸時代初期頃から、日本で民間的によく用いられたもので、
陽当たりのよい野原や道ばたでよく見かける。
主成分はタンニン。
タンニンには
組織細胞をひきしめる収斂作用があり、下痢を止める作用をする。現の証拠に含まれているタンニンは、主にゲラニンから成っているため、タンニン酸より、著しく舌に感じる渋  味が弱い。現の証拠が広く用いられている理由は、このへんにもあるかもしれない。
その他に、フラボノイドとしてクエルセチンという成分も含まれている。この成分は緩やかに便通をよくしたり、尿の出をよくしたりしてくれる。それで、少し、多めに飲んでも便秘にはならない。しかし、適量が一番。
   


飲み方は  
一日量10gをコップ3杯の水で30分〜1時間、とろ火で煮つめ、かすを除 いて 食後3回に分けて温服する。

煎液の冷えたものは
ウルシ、草かぶれなどのかぶれ、湿疹、股ずれ、靴ずれなどの患部に冷温布をすると効果がある。