27. 東京都が「かかりつけ薬局指導指針 」を作成へ                      

2002年3月10日

   厚労省の「薬局業務運営ガイドライン」を独自に手直し 

東京都は、かかりつけ薬局の機能の充実を図ることを目的に「かかりつけ薬局指導指針」を2002年度中にも策定する。
このほど開催した都の薬事審議会で合意した。1993年に厚生労働省が策定した「薬局業務運営ガイドライン」の内容を独自に手直しする。
指針策定に際しては、
(1)都民の視点から「あるべきかかりつけ薬局」像を明らかにする
(2)薬局と行政とが共有する「かかりつけ薬局」の理念と目標を明示する
(3)国が定めた指針である「薬局業務運営ガイドライン」との整合性に配慮するーーを基本方針とする。その上で、「情報収集・提供機能の充実」「医療機関との連携」などの項目を新設する。「情報収集・提供機能の充実」では顧客の声の収集、外国語での対応、安全性情報等の発信、医薬品の安全性向上への協力などについてを、「
医療機関との連携」では患者情報の共有化、薬薬連携、医薬品情報の提供などについてを検討する。このほか、お薬手帳の普及、薬局のIT化や栄養士などの有資格者の配置など、相談機能の充実も目指す。