21. 薬剤師国家試験の受験資格は実務修了者に                 

  NIKKEI DrugInformation2001/7/10

六者懇の「薬剤師養成問題に関する論点整理メモ」

薬学教育6年生問題について
2年にわたり協議を行っている「薬剤師養成問題懇談会」(6者懇)が、これまでの議論を整理した「薬剤師養成問題に関する論点整理メモ」をまとめた。これまで出た意見を対立意見も含めて列挙した形で、明確な方向性を示してはいないが、実務実習を前提とした「薬剤師免許の受験資格の見直し」を明記している事が注目される。
論点整理メモではまず薬学教育の現状について、「医療に従事する薬剤師としての知識、技能や涵養(かんよう)すべき創造的な発想能力の育成が充分でない」「卒後実務研修の実施体制が整備されていない」「生涯教育の実施の為の基盤が十分に整備されていない」学部、大学院、卒後教育において、それぞれどのような役割を持つのか明確かつ体系的に整理されていない」などの認識を挙げている。
そして今後の方向性として、
「大学に於ける薬学教育の改善」の頃に、「薬剤師と創薬研究者の両者の教育において必要な教育カリキュラムの検討」「学部教育の年限や大学院のあり方についての見直し」「6年間の薬学教育を終了した者にPharm.Dを称することを認める米国の仕組みを参考とする」「長期間の実務実習を含まない創薬研究コースの設置」などの方策を列挙した。
さらに、「薬剤師免許の受験資格の見直し」の項目では、「国民に期待される医療の担い手としての薬剤師を育成するという観点から見ると現行の薬剤師国家試験の受験資格は不十分」であり、6カ月から1年程度の実務実習を受けた者に受験資格を与えるなどの検討が必要であるとしている。
また、「卒後実務研修の充実」についても
「諸外国でも必修化されているように、学部終了後、円滑に卒後の研修につなげていけるような卒後研修の実施体制を整備して行く必要がある」と明記した。