16. 新しい「規制改革推進3カ年計画」が閣議決定

   NIKKEIDrugInformation:2001/5/10

医薬部外品の拡大が引き続き検討事項に

2001年度からの新しい「規制改革推進3カ年計画」が閣議で決定した。
インターネットでの医薬品販売との関連で注目されていた、
医薬品のカタログ販売に於ける範囲の見直しについては、消費者の利便向上を図る観点から「これまでの基準に従い、改めて検討するとして、事実上棚上げされた。
一方、医薬品の範囲の見直しに関しては、1999年3月に行った医薬品15製品群の医薬部外品への移行の実施状況を踏まえて、「一般小売店でも販売可能とするための見直しを必要に応じて引き続き行う」とし、さらなる摘要拡大の余地を残した。
また、薬局等における薬剤師の配置義務については、「薬局等における医薬品の販売の実態について調査分析し、そのデータを公表した上、薬事法上の薬剤師の配置義務と実態とが乖離している場合にはその改善の為どのような措置を講じるべきか、必要な対策を総合的に検討して所要の措置を講じる」と、曖味な表現にとどまった。
管理薬剤師の兼務規制の見直しも同様の表現となり、政府の判断が固まっていない事をうかがわせている。