12.英国で発生した口蹄疫、世界に感染懸念が広がる   

ロイター 2001/2/22 


英国で口蹄疫が発生したことを受け、各国政府は自国への感染防止策として、英国からの家畜や畜産物などの緊急禁輸措置を講じている。
欧州連合(EU)や米国、カナダ、韓国が
21日、相次いで禁輸措置を発表した。英国政府も直ちに、自国のこれらの製品などを輸出禁止としたが、農民団体などは、口蹄疫の早急な撲滅が図られなければ、関連産業は壊滅的な打撃を受けるとしている。口蹄疫は空気伝染だけでなく、尿やミルクなどを通じて容易に感染するという。
牛・羊・豚などの肉や家畜、ミルクなどの禁輸措置は
狂牛病などで打撃を受けた英国農家をさらに苦境に追い込むことになる。 


要約
1996年3月の英国政府の発表以来
新しい非定期的なクロイツフェルト・ヤコブ病(ncJDE)が牛海綿状脳症(BSE)の人間への感染の感染の結果ではないかという懸念された。その後の精力的な研究により、BSEは極めてまれながら人間に感染し、ncJDEが報告されているが、その潜伏期間、これから予想される患者数ともにわかっていない。
一方、英国では、BSE自体は種々の防疫策が奉功し終焉の方向に向かっている。またBSEを完全になくすことはできないが、牛由来の製品をすべて拒否することは現実的ではない。
2000年11月からの欧州でのBSE騒動は
BSEを英国特有の問題と決めつけ、対岸の火事視してきたEC諸国の問題点が表面化したものである。こういった背景を無視して、新たな対岸の火事という立場からだけの報道でパニックを煽ることは簡単であり、逆に報道がパニックを鎮めることは非常に困難かつ希である。
報道のスピードを争う前に、報道がもたらす被害を顧みる姿勢がマスメディアには求めらている。