1. 胃潰瘍、十二指腸潰瘍

 日経ヘルス  /2000/10


 
「潰瘍の原因ピロリ菌退治が保険適用に一週間薬を飲めば9割が治る」

胃潰瘍や十二指腸潰瘍に悩む人に福音なる治療法(除菌法)が。従来は保険対象外だったが、診察料、薬剤、検査料の自己負担が大幅に減ることになった。10年ほど前から胃潰瘍などの消化性潰瘍は、ヘリコバクター・ピロリ菌が感染していることが多いことがわかってきた。そこで、原因となるピロリ菌を退治する除菌療法が、開発されてきた。除菌できれば胃酸を抑える薬をやめても、再発しなくなる。米のデータでは、除菌療法で潰瘍の再発率が10分の1以下になることがわかっている。
除菌療法に使う薬は
みな一般的に使われている薬。実際には3種類の薬を飲む。まず、一つ目が、プロトンポンプ阻害剤。胃酸分泌を強く抑えるので、潰瘍の薬としてよく使われている。あとの2種類は、アモキシリンとクラリスマイシンという抗生物質。どちらも肺炎などの感染症治療に広く使われており、副作用も少ない。薬を飲む期間も、わずか一週間。それだけで、ピロリ菌の除菌成功率は胃潰瘍で87.5%。内視鏡検査をしなくても、血液検査などで感染が確認できれば除菌療法を始める事が出来るとなっている。もっとも、胃潰瘍だっと思っていたら胃癌だったというケースもあるので、心配の人は、まず内視鏡検査を受けて胃癌の疑いを除いてからの方がいいだろう。


ピロリ菌治療の対象となる人
胃潰瘍・十二指潰瘍(保険の対象になる)、胃のリンパ腫(MALT型)(専門施設での治療対象になる)慢性胃炎・そのほかの胃の不調(意義についてまだ検討中)

一日に12錠一週間でピロリ退治
抗生物質10錠とプロトンポンプ阻害剤2錠で一日分。これを一週間飲みつづける。それぞれの薬剤の安全性は高いが、下痢などの症状が10%以下だが出る。