過度な肥満は

痩せていることが、健康であるとはいえないが過度な肥満はいろいろな病気の原因になることが多い。安定した健康を保つためにも過度な肥満は、改善するように心がけたい。現代は、クルマ、パソコン、携帯電話の進歩で、カラダを動かす機会がどんどん減る方である。それと相反して、手頃な値段で、手頃な食べ物が、24時間いつでも手に入る時代になった。どうしても食べ過ぎてしまい、摂取カロリーが、消費カロリーを上回り、肥満傾向になるのは、当然の成り行きなのかもしれない。
男性と女性では、からだの作りが基本的に違うのと、ライフスタイルや食べ物の好みも違うため、太るメカニズムも痩せる方法にも男女差が現れてくる。
男性は、不規則な生活と「食べ過ぎ」が原因であり、女性は「運動不足」と間食が大きく影響しているようである。
特に、女性は、食事制限のみで脂肪を落とそうとせず、膝や腰に負担の少ないやさしい水泳のような運動をしながら、自分にあったダイエット方法を見つけ、地道に継続することが大切なことであろう。軽い運動をすることによって、すでにある余剰体脂肪を燃やし、まず、からだの中の脂肪を減らす事が先決問題。

   太るのは

食べ物による摂取エネルギーが運動による消費エネルギーより上回っているためであり、結局、原因は、食べ過ぎと、運動不足なのである。肥満を気にしている方は、まず、最初に、できるだけからだを怠けさせないようにし、おっくうがらず、自分でからだを動かすように心がけたい。


     基礎代謝量とは

何もしなくても、消費するエネルギーのこと。 年齢と共に基礎代謝量は減少していく。又、食べ物の量を減らすと体に“飢え”に対応する能力が生じるために基礎代謝量が自然に減少してくる。逆に、人は、組織(内臓、筋肉)の量が多いほど、基礎代謝量は増加する。例えば、成人平均基礎代謝量は、1400Kカロリーだが、スポーツマンは、1620Kカロリーである。
運動を続けていれば、「何もしていないとき」でも200〜 300Kカロリーも余計にエネルギーを使う体質になってくる。
食べずに減量すると内臓や筋肉が減るため基礎代謝量も減少する。何も食べないで減量するのは避け、自分にあった運動を取り入れたダイエットが望ましい。

  理想的な減量は

私たちの1日に必要とするエネルギー量は男性で、約2100kcal、女性で約1800kcal程度と言われている。理想的な減量としては、1ヶ月に約1〜2kgのペースで減量するのが望ましく、そのためには、1日に必要なエネルギー量の400〜500kcal程度少ない食事量にすると、体についた脂肪がエネルギーとして利用され、少しずつ体重が減り、リバンドも起こりずい。

   リバウンドとは

食事の量を極端に減らして、短期間に急激に体重を落とそうとしてダイエットすると、長続きせずに、ダイエットをやめてしまう。そうすると、すぐに元の体重に戻ったり、ダイエットを始める前より増えてしまう。これをいわゆる、リバウンドするという。リバウンドしたために、又、ダイエットをするが、又、リバウンドしてしまう。

   サイクリングとは

このように、ダイエットとリバウンドを繰り返すことをサイクリングという。サイクリングは体内の脂肪の割合を増やすことにもなる。急激なダイエットをすると脂肪の代わりに筋肉が減ることになり、体内の基礎代謝量が減少し、痩せにくい体になってしまう。しかも、リバウンドで体重が増えるときには脂肪組織が増えるのでサイクリングをしているうちに、元の体より体脂肪の割合が高くなってしまう。そういう意味でも、急激なダイエットは、避けて無理のない緩やかなペースの減量が一番望ましい。


  まずは、試してみよう!

     1.とりあえず、夕食の量を減らす!

夜になると基礎代謝量が低下するという事と、眠っている間は、エネルギーを消費しないため、夜にたくさん食べると、食べた物のエネルギーは、体にどんどん蓄積されてしまうだけである。豪華な食事ほどカロリーを溜め込んでしまうことになる。全体的に量を減らすこと。糖質や脂肪を 避けること。さらに、眠る4時間前に夕食を終えるようにして、 その間に夕食のカロリーを消耗するように努力したい。

    2.朝食をとる!

朝食抜きは、ダイエットの敵!
1日2食しかとらないと、1食で12時間分のエネルギーをカバーしなければならなくなる。
エネルギーを蓄えるために、脂肪として、貯されるよう になってしまう。
食事を抜く習慣が続くと、「次にいつ食べ物が入るかわからない。」と体が不安に感じエネルギーを備蓄する体質になってしまう。
脂肪備蓄体質にならないためにも、朝食をしっかりと摂るようにしたい。

    3.よくかんで、ゆっくり食べる! 

食事の量を減らしても満腹感が得られる為には、よくかんで、ゆっくり食べること。
食べるペースが速いと血糖が上がり、おなかがいっぱいになったという情報が脳に伝わらないうちに、どんどん食べ物が胃に放り込まれてしまう。気がついたときには、腹八分目をはるかに通り過ぎていることになる。ゆっくりかめば、食べ過ぎを防ぐことも出来るし、消化も促進されて体にも良いであろう。

    4.入浴!

入浴することにより、エネルギーを消費(約100〜 200kcal)させるという事と38〜39℃のややぬるめのお風呂に20 〜30分ゆっくり入り、 高体温をできるだけ持続させて、基礎代謝量をあげるように努力する。

    5.姿勢を正しくする!

体を引き締めるには、姿勢を正しくするだけでもかなり効果がある。

       正しい姿勢のポイントは

1.背筋を伸ばす
2.お腹を引っ込める
3.おしりの筋肉を締める、
これらのことを心掛け、歩くときは、ひざが曲がらないように注意し、しっかりとひざを伸ばして歩くようにする。


   気をつけたい事!
  1. 自分に適した継続的な運動をする。(組織の減少を防ぐ)

  2. 過食を避ける。(腹八分目)

  3. 体の中にある余分なものを「出す」

  4. ストレスを貯めない

  5. 夜間、間食をしない

  6. 摂取カロリーを抑える

  7. 過激なダイエットは避ける。

  8. 「アルコール」「あぶら」「甘いもの」「あせり」に注意!

  9. 自分は「脂肪太り」か「水太り」かを見極める。


[漢方薬]


肥満といっても実証タイプと虚証タイプの2種類があり、実証と虚証では、肥満を改善する方法も違う。それぞれに合った漢方薬を選択する。

食べ物にも「寒」と「温」の食べ物があるといわれている。
 「寒」の食べ物は、からだを冷やし、それを長く食べていると、新陳代謝を衰えさせる場合がある。
 「温」の食べ物には、からだを温め、新陳代謝を高めてくれる。

 

実証タイプ

虚証タイプ

 からだの基礎代謝が活発で体力が十分。
 からだの基礎代謝が低く、体力も乏しい。
  1. 便秘しやすい人が多いが、便秘をすると食べ物が体内に長く留まりその間に、 栄養分、水分がとことん吸収されてしまい肥満の原因  のひとつになる。 まず、便秘を改善する事が大切。
  2. 実証タイプは、食べ物の吸収効率が高いので、カロリーをできるだけ抑える。
  3. 三食均等にとり、早食いは、避ける。
  1. 基礎代謝量を高めるような食事をする。「温」の食べ物をとり新陳代謝を高める。
  2. 日常、からだを冷やさないようにする。
  3. 一日一回、軽く汗をかくような運動をするように心がける。
  4. むくみやすい人が多いので、むくみを改善するように努力したい。

「寒」の食べ物
キュウリ、コンニャク、ナス、ソバ、豆腐


「温」の食べ物
ネギ、タマネギ、ニラ、シソ、エビ
 

 

漢方処方においても実証タイプ・虚証タイプ、それぞれ異なった漢方薬が処方される。

 
「実証タイプ」(固太り)の人は、防風通聖散(下の写真↓)・ 桃核承気湯・大柴胡湯
 「虚証タイプ」(水太り)の人は、防己黄耆湯(下の写真↓) が適当。
     

タイプ 処方名

症状

実証 防風通聖散 たいこ腹、硬ぶとり、体力があり、便秘
桃核承気湯 のぼせ、月経困難、イライラ
大柴胡湯 体格ががっちり、便秘がち
虚証 防己黄耆湯 水ぶとり、色白、疲れやすい

 
  

  防風通聖散(錠剤)  防己黄耆湯(エキス剤)

*他の栄養補助食品(お茶・プロテイン・ギブネマ等)と組み合わせると、より効果的!