ひとくちに胃の調子が悪いといっても、症状はさまざま。
胃炎や胃潰瘍など大きな病気にならないためにも、
胃の発するシグナルを見逃さないことが大切です。
 
食べたものが胃のなかにず−と残っている場合がほとんど。食べ過ぎや二日酔いで胃の働きが弱っていたり、胃酸の刺激によって起こることも。
 
たいていは胃酸の出すぎが原因。胸がヒリヒリするのは、胃酸が食道にあがってきて粘膜を刺激している証拠です。
 
胃の粘膜に傷があると、胃酸で刺激されて痛み、吐き気を感じることがあります。
 
ガスが発生するのは、食事中にお飲み込んだ空気が胃液の酸とまじりあう時。ゲップが多いのは、胃の酸度が高いことが原因です。
 
夕方や深夜など、おなかがすくと、胃がキリキリ痛くなるのは、胃粘膜が荒れているせい。
胃酸が粘膜を攻撃しているのです。

 
  
感じる症状はさまざまでも、その症状を引き起こしている原因は大きく次のふたつ。
まず、自分がどちらのケースか見極める必要があります。
 
 
暴飲暴食などによる消化不良で、充分に吸収できなくなるケース。
胃の機能が低下して、食べものがずっと胃の中に残ってしまうと、もたれなどの症状が出るのです。
 
 
食物が消化を助けるはずの胃酸が必要以上に分泌されて、胃の粘膜を攻撃してしまうケース。食欲もあるし、たっぷり食べられる。なのに、突然キリキリ痛むといった場合はこちらです。

 
  
胃薬はいっぱいありすぎて何を選んだらいいのか分からない。
そんなとき参考にしてほしいのがこのチャート。
ただし、市販薬の多くは薬をいくつかミックスしてあるのが一般的なので、最終的には薬剤師に相談を。

 
  

胃の粘膜の細胞は数日で入れかわるといわれています。
胃の調子が優れないと思ったら、すぐ薬に頼らずに、まず
生活習慣を見直してみませんか?
 
毎日決まった時間に食事をすると、胃は
そのリズムに順応して時間になると食べ物を
受け入れる態勢を整えます。
間食や夜食はできるだけ避けてください。
 
胃の負担を軽くするためには、よくかんで食べることが大切。唾液で消化酸素が作用しやすくなります。材料を小さく切って料理するのもポイントです。
 
熱いもの、冷たいもの、酸味の強いもの、
甘すぎるもの、油っこいものは胃を刺激します。
コーヒー、炭酸飲料、香辛料なども避けたほうが無難です。
 
空腹時にアルコールを飲むと胃壁から胃酸の
分泌が増え、胃壁がただれてきます。
タバコのニコチンは胃粘膜の血液循環に
障害を起こします。
胃が疲れている時はつつしみましょう。
 
胃はストレスの影響を受けやすい器官。
過激なストレスは胃の機能を低下させ、
胃粘膜を弱めます。趣味の時間を持つなど、
リラックスを心がけましょう。

 
 

胃が痛いとき、痛み止めを飲んではダメ?
痛みを止めたいからと、頭痛や発熱時に飲む、解熱鎮痛剤を飲んではいけません。かえって胃を荒らすことになります。胃けいれんや胃痛の場合は、胃腸用「鎮痛・鎮痙薬」を飲むのが正解。ただし、胃の中に食べ物がある時に痛み止めを飲むと、胃腸の運動がとまってしまい、よけいにもたれてしまい気持ち悪くなることもあるので要注意。
H2ブロッカーってなに?
従来の制酸薬がすでに分泌された胃酸を中和する薬なら、H2ブロカーは胃酸の分泌そのものをブロックする(止める)薬。もともとは胃潰瘍や十二指腸潰瘍の治療薬として医師の指示のもとで処方されていた強い作用を持つ薬です。今は市販薬にも配合が許可されましたが、副作用を持つので、必ず薬剤師にご商談の上、服用ください。

監修:(株)ツルハ総合研究所
制作協力:相 模 漢 方 薬 局