接触皮膚炎


接触皮膚炎とは

ある特定の物質が皮膚に触れたとき、触れた部位の皮膚が、赤くなり痒くなる症状。いわゆる「かぶれ」。

*症状  
紅い斑点(紅疹)・ぶつぶつ(丘疹)・水ぶくれ(小水疱)・角質の脱落(麟屑)・かさぶた接触皮膚炎は、刺激性接触皮膚炎と、アレルギー性接触皮膚炎に大別される。

  1. 刺激性接触皮膚炎
    皮膚に対して刺激性のある物質に触れると誰しもが皮膚に炎症を起こす。
    通常、皮膚の表面は、皮脂膜で覆われ、外から、物質が、皮膚に侵入するのを防いでいるが、洗剤を使う仕事を繁茂に行うと、手の皮脂が洗い流されてしまい、洗剤のような刺激の弱い物質でも炎症を起こしてしまう。(主婦湿疹)

  2. アレルギー性接触皮膚炎
    皮膚に抗原が侵入すると、ランゲルハンス細胞がそれを認知して、リンパ節にその情報を伝える。そうすると、その抗原を攻撃するためのリンパ球が作られる。次に、同じ抗原が侵入すると、そのリンパ球が、攻撃するので、その部分が炎症を起こしてしまう。アレルギー性接触皮膚炎は、初めて触れた物質では、皮膚には、炎症は、起らない。
     (例)うるし、ぎんなん、さくらそう、白髪染めによるかぶれ
       金属アレルギ :ピアス(ニッケル)・ネックレスー


金属アレルギー


金属アレルギーが起こる仕組み

肌に汗をかくと、アクセサリーの金属が微量ながら溶け出し、金属イオンとなって汗と交じり合う。
この金属イオンが皮膚内に侵入し、アレルギーを起こす原因となる。通常は皮膚の表面にある角質層の下の防御層に妨げられ、金属イオンは、多量には、侵入することはできない。皮膚は、本来、酸性を保っていて、この状態では、異物は侵入できない。
しかし、汗は、皮膚の表面を弱アルカリ性にする働きを持つ。アルカリは化学物質が皮膚に侵入するのを助ける役割を持っているため、汗で解け出した金属イオンは、汗の助けを借りて皮膚に侵入する。一度皮膚に侵入した金属イオンは、抗原として認知され、カラダは、リンパ球の表面に抗体を作って抗原の侵入に備える。
ここに、再度、金属イオンが侵入してくるとアレルギーが起こり、肌が炎症を起す。


起しやすい金属

起しやすい金属は水銀、ニッケル、コバルト、スズ、パラジューム、クロム白金、金などがある。

ニッケル
が金属アレルギーに深く関わっている理由は、日用品における使用頻度が非常に高いということと、装飾品や装身具には、見た目の美しさと防食を兼ねて、ニッケルメッキがよく施されているためである。
そして、ニッケルは、汗の中に含まれる塩素イオンの助けを借りて溶け出しやすいという性質をもっており、ニッケルイオンが汗と交じり合い、アルカリ性になって、侵入しやすくなった表皮を通り抜けて皮膚に侵入する。
 
は、基本的にはアレルギーを起さないと考えられてきたが、最近、金によるアレルギーが急増している。
原因は、金のピアスである。ピアス型のイヤリングは、他のアクセサリーとは異なり、直接、表皮の下にある真皮に触れる。するときずのために集まってきた白血球と金が直接接触する。
そこでわずかに溶け出した金が、表皮成分とともに白血球に取り込まれ、アレルギーを起しやすくなる。
この金のピアスによる皮膚炎は、肉芽腫性変化を伴う事が多い。しかし、これは、ピアスの使用をやめることで症状は治まる。原因物質との接触を完全に絶つ事は、金属アレルギーの治療の基本でもある。
    (ピアスによる皮膚のトラブルでは、必ず専門医に診てもらう)